Evernote WEB板のベータが公開されました。この新バージョンのUIは非常にシンプルで、おしゃれな印象を受けました。
これまでのWEB板はWindowsやMacなどのデスクトップ板と同じような使用感に近づける方針だったようですが、これからはWEB板独自の方向性に磨きをかけていくそうです。WindowsのPCを所持していても、好みや場面に応じてWEB板が選択肢になることを目指しているのかもしれませんね。
このベータは誰でも簡単に試すことができます。アカウントの設定から簡単に戻せるので、気軽にUIをチェックしてみましょう。
しかし、まだベータということもあってか、いくつかの便利機能が使えない状態にあります。現段階では、メインの環境として使うのは少し難しいかもしれません。
好みの分かれ目はサイドバーか
現在のWEB板では、表示領域は3つに分かれています。
- ノートブックやタグが表示されるサイドバー
- ノートのタイトルや概要を一覧表示する領域(サマリービューやリストビューが表示される)
- ノートが表示されるノートパネル(ノートエディタ)
一方新しいUIではこれらの表示領域は柔軟に切り替わります。例えばノートブックを選択すると、サイドバーが非表示になり、画面一杯にそのノートブックに所属しているノートが一覧表示されます。
そして、任意のノートをクリックすると、一覧表示は左にシフトして、右側にはノートパネルが表示されます。このときに、タグ画面を出そうとすれば、ノートの一覧表示の上にかぶさるようにタグ一覧のサイドバーが表示されます。
限られたスペースを有効に扱える一方、何がどこに表示されるのかという挙動に関しては複雑になってしまう面も持ち合わせています。
ベータリリース時点で未実装の機能
ノートエディタには十分な機能が揃っているようですが、ノートを整理および管理する機能はまだ充実していないようです。
- リマインダー
- タグの階層化
- ドラッグアンドドロップによる操作(ノートブックの移動や、タグ付け)
- 複数のノート選択しての一括操作
ドラッグアンドドロップについては、上で書いたUIに関連する内容でもあるので特に気になるところです。この機能がサポートされるのか、またされるとしたらどのような動作になるのか、そのあたりでUIの評価も大きく変わってくるのではないでしょうか。