使ってはいけないHTMLタグ

HTMLタグは非常に多くの種類があり、中には同じような効果があるタグがたくさんあります。リストを作成するHTMLタグには、数字を表示したり、何も表示しなかったりと微妙に機能が違うので、場面によって使い分けることが大切ですが、中には使用すること自体が推奨されていないHTMLタグも存在します。

見た目のHTMLタグは使わない

テキストを太字にするbタグ(bold)と、テキストを強調するstrongタグは両方ともテキストが太字で表示されます。古いWEBサイトはbタグが使われており、新しいWEBサイトではstrongタグがよくつかわれています。

この二つのHTMLタグは類似のタグのように思えますが、実は、bタグは使わずにstrongタグを使用することが推奨されています。なぜ、同じようなタグの片方が推奨されて、もう一方は非推奨と使用の禁止のようなかたちになるのでしょうか。

まず、strongタグは強調と意味を持ったタグです。強調の手段はブラウザに任せるが、何らか方法でstrongタグで囲んだ部分を強調することを要求しているのです。

strongタグに対してbタグは、太字にすることを要求しています。つまりstrongタグは意味を表し、bタグは見た目を表しているのです。

現在は、見た目やレイアウトを設定するにはCSSをはじめとするスタイルシートで行うことが推奨されています。HTMLでは、抽象的な意味や機能を要求して、見た目はブラウザにお任せするのです。ブラウザのデフォルトの見た目ではなく、見た目の詳細設定を行う場合はCSSを使って設定します。

bタグ以外にも、見た目のみを要求するHTMLタグは全て非推奨となっています。HTMLを記述するときは、見た目についてはあまり考えることなく、文書の意味だけを考えて記述することをおすすめします。HTML5からはheaderやnavといった、ブロックを意味するHTMLタグも登場するので、HTML記述時に見た目を意識する必要はなくなってくるでしょう。

フレームは使わない

現在でもフレームを使ったWEBサイトがたくさんあります。フレームを利用することによって受けることができる恩恵は次のような内容です。

  • 複数のHTMLファイルを呼び出せるので管理がしやすい
  • テーブルレイアウトよりも簡単にブロックを分けることができる
  • ナビゲージョンとコンテンツをフレームで分けると非同期通信が可能
  • スクロールしても常に表示させるエリアを作成することができる

フレームを利用すれば、これらの機能を簡単に実現することができます。しかし、現在フレームの使用は非推奨となっています。これほど便利なフレームがなぜ非推奨なのでしょうか。

まず、フレームはHTMLタグによって実現します。ただ、フレームの機能はHTMLが行えることよりひとつ高レベルな階層の機能を実現してしまっています。

bタグが非推奨である理由も、それはHTMLの機能ではなく、本来はCSSの機能であるべきだということと同様に、フレームはHTMLの機能ではなく、HTTPというレベルでの機能であるべきなのです。

フレームの一番の特徴は非同期通信です。各フレームごとに独立したWEBページであるにも関わらず、それらをひとつのページに表示することができるのです。これはHTMLの位置づけの混乱を招くものであり、これが許されれば何でもかんでもHTMLの機能として追加してもよいことになってしまいます。

このような非同期通信はjavascriptとXMLHTTPといった非同期通信用の機能を使って、サーバ側のデータを部分的に読み込むのが理想的です。WEBサイトの管理にフレームを利用していた場合は、PHPなどでファイルをHTMLファイルを読み込むだけのプログラムを書いて管理した方が理想的です。WEBサイトを管理するのは、HTMLの機能ではなく、サーバソフトウェアで行うべきなのです。

大量なHTMLタグの中から、どれが使ってもよいHTMLタグで、一体どれが使ってはいけないHTMLタグなのかを覚えるのなかなか難しいことですが、HTMLの位置づけを考えてれば、いちいち調べなくても使ってはいけないHTMLタグを何なのか見当がつくはずです。


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