Google DriveにはGoogleドキュメントという文書ファイルを扱う機能が備わっています。この文書ファイルでは、画像なども扱えるためEvernoteの代わりとして活用することも可能です。本記事ではEvernoteからGoogle driveへ移行するための方法をご紹介します。
その前に注意点をお伝えしなけばなりません。それは今回ご紹介する方法では、ノートを完全な状態のまま移行することはできないとうことです。画像などの添付ファイルは全て別フォルダに保存され、ファイルへのリンクも消滅します。そのため、移行前の状態を復元しようすれば、かなりの手作業が必要になります。
また、ノート間のリンクは全て無効になり、メタデータも失われます。さらに、PDFなどドキュメント内に埋め込め込むことはできないファイルもあります。このように完全互換ではないことをご承知ください。
それでは本題に移ります。最初にそれぞれに対応しているファイル形式を確認しましょう。
- Evernoteでエクスポートできるファイル形式
-
- enex Evernote専用ファイル形式
- html 主にWEBページで使われるマークアップ言語
- mht htmlをより保存しやすくした形式
- Google Driveでドキュメントファイルとしてインポートできるファイル形式
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- doc
- docx
- html
- txt プレーン テキスト
- rtf
双方で対応しているのはhtmlだけのようです。
Evernoteからノートをエクスポート
まずはEvernoteを操作して、ノートをHTMLファイルとしてエクスポートしなければなりまけん。左パネルの「ノート」を右クリックして「ノートをエクスポート」を選択します。もし、全てのノートではなく、特定のノートブック内のノートだけを移行したい場合は、ノートブックの上で右クリックしてください。
すると、エクスポートするファイル形式を聞かれます。ここでは「複数のWebページファイル(.html)でエクスポート」を選択してください。単一のHTMLで出力すると、全てのノートがひとつのノートにまとめられてしまいます。また、左下にある「オプション」で作成日や更新日、タグなどのメタ属性を選択できます。選択した項目は文字情報としてエクスポートされるページの一番上に挿入されます。
HTMLをアップロードしてgdocsに変換
先ほど出力したHTMLファイルをGoogle Driveにアップロードします。ただHTMLのままではノートとしては扱えないので、アップロードする際に文書ファイル(gdocs)に変換しなければなりません。
まずは、WEBブラウザからGoogle Driveにログインしてください。続いて、右上の設定から「アップロードしたファイルをGoogleドキュメント形式に変換」にチェックをいれてください。
あとは、先ほどエクスポートしたファイルを任意のフォルダにドラッグするだけです。ただ、Mac/Windows 版のGoogle Driveフォルダにドラッグしてもファイルは変換されません。WEB板を使ってHTMLファイルをアップロードしてください。
これで、Evernoteのノートはhtml形式を経て、Google ドキュメント形式に変換されたはずです。リッチテキストのみで作成されたノートに関してはちゃんと移行されていると思います。ただし、画像や手書きメモが挿入されているノートの移行を完了させるには、もう少し手間が必要です。
画像が含まれているノートに関しては、ノート名と同じフォルダが作成されているはずです。このフォルダの中にはそのノートに貼り付けられていた添付ファイルが含まれています。画像もこの中に含まれているので、手作業で貼り付け直しましょう。
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